科学者はストイック
で、こういう話が、わりと「研究者ってそうあるべきだ」なんて普通に受け入れられたりしてしまう。普通に。
いわゆる、根性論というやつ。
なんで科学者ってこんなストイックじゃないとアカンの?
ちなみに、「ストイック(禁欲主義)」って言葉は古代ギリシャのストア派から来てる。そんな昔っから学者ってのはストイックだったのか?
いやいや、そういうやつらが出てくる前は、逍遥学派ってのがいたから、そんなこたーないと思うのだけど。逍遥(しょうよう)ってのは散歩のこと。ぶらぶら散歩しながら、哲学的な話題について、あーでもない、こーでもない、と優雅に議論してたらしい。
でも現代に戻ってみれば、現実問題としてそこまで頑張らないといっぱしの研究者になれない、というのは事実と思う。
個人的には、「英語」の問題が大きいと思う。今の学問の世界では「英語」ができないとどうにもならないんで。スラスラ読める、スラスラ書ける、スラスラ話せる、というだけでモチベーションは全然違うだろう。
研究者って、いい人ももちろんいるけど、人間的に問題ありそうな人がたくさんいる。だって、学会発表とかしたら、みんながみんな、「こいつの研究のアラを探してやるぜ」みたいな態度で話聞いてる。
顔つきとか、いかにも意地悪そうな人が、ホントに意地悪な質問をしてきたりする。いつも意地悪なこと考えてるから顔も意地悪になっちゃったんじゃないの。
なんで初対面の人に、はじめから敵対心持ってるんだよ。普通逆じゃないの…。
そうなる理由は、なんとなく分かる。
まず、研究者はプライドが高い。努力してるっていう自負もあるのだろうけど、たいがい、人よりも多くモノ知ってるって自分で思ってる人は傲慢になるものだ。
次に、世間知らずってこと。社会にもまれないで、社会にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があるってことも知らないで、大学卒業してからずっと「先生、先生」言われてたら、世間知らずにもなる。
最後に、最も根本的な理由なんだけど、今の科学は基本的に「懐疑主義」だってこと。
「懐疑主義」ってのは、「疑って疑って、疑い尽くして、それでも疑えないほど確かなことであれば、それを真実として認めよう」って考えのこと。
これは、科学(サイエンス)を発明したと言われてるデカルトの考え。
この思想自体はとても優れていて、洗練されている素晴らしいものだと思うのだけど、科学者ってのが四六時中、世の中の全てのことを疑って疑って疑い尽くして生活してるんだとしたら、そりゃあ精神に影響が出ててもおかしくないよね?
ルネサンス以降の西洋社会で、「信じる」ことを最上とする宗教(キリスト教)と、「疑う」ことを最上とする科学がお互いを牽制しながら、ときに相手を取り込みながら、共に発展していった、というのは面白いね。
| 固定リンク


コメント